昔から民間伝承されている妖怪という存在は、
さまざまなものに「化」け、僕たちの存在を脅かしてきた。

一方、古い書物、たとえば古事記や日本書紀には、
女性を生きたまま道具に変身させることで、
脅威となる存在から姿を隠す物語が残されている。
身を守ることも「化」ける力であった。

妖（あやかし）、物の怪（もののけ）、人間の理解を超える怪奇な現象や、
不可思議な力を持つ非日常的・非科学的な存在。

それらを畏怖し、また畏敬し、総じて我々は
「バケル」と呼んできた。

我々は退屈が嫌いだ。
変わらないものは退屈だ。
退屈は閉塞感と倦怠感を強める。
前へ、前へと、時代はより良い方向へと進んでいくべきだ。

我々は時代の変「化」や進「化」を願う。
つまらないものを面白く。
退屈なものを刺激的にする必要がある。

誰もが体験したことのない価値を創出するため、
我々は今日もまた未知の世界に一歩を踏み出す。

さあ、一緒にありとあらゆるものを
化かそう。